Sakura 撮影記

晴鉄雨読の撮影記

年の初めはわだみさき ~和田岬線 乗車記&撮影記~

わが家には新年は家族で集まって集団で新年を迎えようという風習があり、関西にある母方の実家で新年を迎えるということが毎年のお決まりのパターンとなっている。関東住みの私もこの例に漏れず毎年の年末年始は必ず関西へ行くのが毎年の年末の過ごし方なのである

ただ、私は鉄道マニアである。普段関東に住んでいる私が関西に行ってやることといえばただ1つ。普段お目にかかれない車輛を撮りに行く"食い倒れ"ならぬ"鉄倒れ"をしに行くのだ

まだまだ関西では103系113系、201系などといった国鉄型車両が現役バリバリで走っており、鉄道マニアの私がそれに惹かれないわけがない。というわけで毎年年末年始は関西で撮り鉄をするというのが私の中での第二の習慣となっているわけである

 

1月1日

無事2023年を迎え、毎年恒例「年の初めはさだまさし」を家族で見たり親戚を呼んでおせち料理を囲んだり新年の挨拶回りをしたり...と何かと元日の午前中は忙しい(?)のだがお昼を過ぎるとおおよその挨拶回りや年賀状の読み漁りなど一通りのことも終わり、まったりムードになる。

そんなとき退屈さに耐えかねた親戚の叔父さんから「暇すぎて病気になりそうやからどっか行こうや」という誘いが。私はこれに二つ返事でOKし、年始の大騒ぎで混んでいる京都や大阪ではなく神戸に行こうということに

鉄道マニアが神戸に行ってまずやることといえば初詣より前にまず和田岬線だろう。元日でもその精神は変わらないのだ

というわけで叔父さんに無理を言って和田岬線の始発駅である兵庫駅まで連れて行ってもらうことに。まさか元日からこんなうれしいことがあるなんて!と思いながら一人で興奮していると兵庫駅に到着

兵庫駅に着いたとたん私は小躍りしながら切符を音速で買い求め、和田岬線のホームへ向かったのである...(小躍りした覚えはないのだが、叔父さん曰くしていたらしい。完全に不審者のそれである)

▲屋根上がすごい。技術系はさっぱりな私でもこれはすごい!と驚くほど

幕の照明が切れているのはデフォルトなのだろうか

▲この無機質な感じがまた堪らない。乗る前からもう満足してしまいそう

▲一通り車体を撮ったら次は車内へ。広告のない車内もこの編成の特徴

▲青モケットが並ぶ車内。これよこれ!と言いたくなる(私のほかにこの号車には誰もいなかったのでこんなことができている。やること自体は止めませんが他の人に迷惑をかけない範囲で写真を撮りましょうね)

▲ この頃引退は明言されていなかったが元日にもかかわらず多くの鉄道マニアがいた

▲窓の反射越しに見る車内。JR西で失われた情景がここにあった

▲ 当たり前だった光景も、そうでなくなる時がいつかやってくる。これもまた然り

▲ 「もう板についてきたかね?」そんな会話が聞こえてきそうな運用終わりの一コマ。和田岬線は営業線という側面と訓練線という側面の両方を兼ね備えており、R1編成は国鉄型を運転できる運転士を養成するための編成としても使われた。JR西日本国鉄型マニアにとってはある種特別な車両なのではないだろうか

兵庫駅みどりの窓口で「和田岬まで往復お願いします」と言うと、一瞬で鉄道マニアであることがバレる神仕様(?) 無効印をもらったが印が擦れてしまったのは心残り

今回は1月1日とあって日が短いうえにもともと通勤路線としての側面しかないような和田岬線は休日の運用は1往復しかなく、今回のメインは乗ることだったがまた行く機会があれば別の切り口から楽しみたい。1駅4分と非常に短い路線ながら多くの魅力が詰まっている「宝箱」と言ってもいいだろうこの路線にも置き換えの足音が迫っているようだ

行くならぜひ早いうちに...