Sakura 撮影記

晴鉄雨読の撮影記

季節風通信 vol.003 揺れるオギ、夕方の河原

いよいよ寒さも本番。冬への第一歩といったところでしょうか

「月日は百代の過客にして行き交う人もまた旅人なり」

松尾芭蕉の「奥の細道」の有名な書き出しです。「あれを撮ろう。あ!あれも撮りたい!もっとこの季節が続いてほしいなぁ」と思ってしまうのがマニアの四季の感じ方なのですが、この「名残惜しさ」こそが季節ごとの味わいをより一層深めてくれるのではないかとまた思うものです

もちろん冬は夏とでは一味も二味も違う”テツ”ができるわけで、冬もまたたくさんいろいろなところを巡ろうと考えが尽きず大変冬を楽しみにしているわけですが、やはり夏の暑さだとか水田の匂いだとか列車に乗ったときの何とも言えない安心感だとかそういうものが恋しくなる時期でもあります。

月日は待ってくれずまた戻ることがない、というのが先の一節の意味なんだそうですがまさにそんなことを感じております。

しかしながらこの夏が恋しくなる秋だからこそ撮れる風景というのもあるわけで私の撮り鉄としての活動はあまり休まることがないというのが正直なところ。本日も多摩川に行ってまた一枚、秋を感じてまいりました

揺れているのはススキ...ではなくオギという名前の植物なんだそうです。

ススキじゃなくてもなかなか味が出てこれはこれでいいなと思ったのでした

▲2022.10.29 74レ 梶ヶ谷タ~府中本町

 

まだまだ寒さが続きます。お体にはお気をつけてお過ごし下さい